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劇団ラッパ屋

第13回公演
『夢の中温泉』

1992年1月26日(日)~2月11日(火) 20ステージ @シアタートップス

第13回公演『夢の中温泉』
第13回公演『夢の中温泉』
第13回公演『夢の中温泉』

キャスト

坂本卓
宇納佑
伸一
福本伸一
章子
和田都
伊東
岡山一
小松
与儀省司
歌江
大草理乙子
佳江
早川晃子
夢楽
竹内義明
金子
熊川隆一
美紀
深澤美恵
龍馬
木村靖司
さな
溝口直子
千代
平田恵子
磯貝
義若泰祐
平野裕美
新之介
武隈繁美
ふさえ
清水真由子
やよい
宮内わこ
こまこ
星野菜穂子

スタッフ

作・演出
鈴木聡
美術
キヤマ晃二
照明
板谷静男
音響
藤居俊夫
(ステージオフィス)
舞台監督
村岡晋
音響操作
島猛
(ステージオフィス)
大道具
C-COM
小道具
高津装飾美術
衣裳
東京衣裳
喇叭屋衣裳部
かつら
丸善
着付け指導
装道きもの学院分室
椿君江
宣伝美術
与儀法子
協力
伊香保温泉・秀水園
竹本綾乃助
竹本綾一
劇団てあとろ50’
制作協力
ネビュラプロジェクト
山家かおり
制作
喇叭屋制作部
企画・製作
サラリーマン新劇喇叭屋

第13回公演『夢の中温泉』

チラシの裏口上

あなたとオバケと春の夜

温泉は、愛人とひっそり行く。つまり、いろっぽい。
温泉は、ハイな気分でダジャレがふえる。つまり、ケラケラ笑う。
温泉は、ニッポン人だなあ、なんて思う。つまり、シミジミする。
温泉は、団体さんがドンチャン騒ぎする。つまり、お祭りみたいだ。
温泉は、芸者さんが三味線を弾く。つまり粋。
温泉は、秘湯伝説の看板がある。つまり、ナニか出る。
温泉は、ツルツルの顔で帰る。つまり、リフレッシュ。
というわけで、温泉みたいな芝居をします。
どうぞ、一泊しに来て下さい。(食事は付きません)

パンフレットより

夢の中温泉のスケッチ

温泉の達人が、ある日、私にこう言った。「人は温泉に幽霊になりに行く。我と湯気との境界線をなくし、ゆらゆらと、もやもやと心を自在に解き放つ。だから人は温泉から帰るとき、生まれ変わった心地がするのだ。」
夢の中温泉の「夢想の湯」につかりながら私は何度もその言葉を思い返した。渡り廊下に囲まれたこの露天風呂は、かつて坂本龍馬が長湯をし、契りを交わしながらも結ばれることのなかった永遠の恋人、佐那に思いを馳せた湯と伝えられている。
濛々と立ち込める湯気の中から、梅林の向こうに梅が見える。なるほど、夢想にはぴったりだ。龍馬ならずとも、果たせなかった思いや恋が息を吹き返し、熱に踊る龍のように体内を駆け巡る。その夜、湯あたりした私は夢を見た。私の幽霊が湯気となり夜をさまよい、泣いたり笑ったりする夢だった。(花岡実太/旅行ライター)

上演記録

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