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劇団ラッパ屋

第24回公演
『鰻の出前』

1997年3月12日(水)~4月2日(水) 28ステージ @シアタートップス

第24回公演『鰻の出前』
第24回公演『鰻の出前』
第24回公演『鰻の出前』

キャスト

鍋島大助
岡山はじめ
妻 節子
大草理乙子
長男 芳樹
宇納佑
妻 美智子
神野美紀(客演)
長女 波留子
和田都
夫 小池
朝倉伸二(客演)
次女 夏絵
渡辺絵里子
次男 直樹
木村靖司
三女 亜紀
岩橋道子
夫 小宮山
小山彰一(客演)
四女 冬実
弘中麻紀
夫 犬塚
岩本淳
池谷
福本伸一
黒柳
竹内義明
牟田
熊川隆一
佐伯
義若泰祐
鬼頭
武藤直樹
波多野
俵木藤汰

スタッフ

作・演出
鈴木聡
美術
キヤマ晃二
照明
佐藤公穂
音響
島猛
(ステージオフィス)
衣裳
吉岡香
演出助手
福島三郎
舞台監督
村岡晋
舞台監督助手
山本修司
大道具
C-COM
小道具
高津映画装飾
照明協力
HALO CO. Stage Project
宣伝美術
芹沢ケージ
冨宇加淳
ARTIST MANAGEMENT
劇団離風霊船
オフィス・キタハラ
ミーアンドハーコーポレーション
当日運営
お手伝いの皆様
田島加代子
武隈繁美
梅﨑之梨子
石谷春可
鶴岡千秋
本橋万里子
制作協力
ミーアンドハーコーポレーション
えとせとら・eye
ネビュラプロジェクト
竹内美術印刷
椎名浩子
吉田由紀子
樹下更紗
江口紀子
制作
早川晃子
山家かおり
平田恵子
企画・製作
ラッパ屋

第24回公演『鰻の出前』

チラシの裏口上

ソバの出前はよく取るが、ウナギの出前は滅多に取らない。土用の丑でもない限り、娘の恋人が初めて家に来るとか、百歳の婆さんの誕生日とか、愛人のマンションにこもって情事に耽るとか、そういうスペシャルなドラマがないとウナギの出前は取りにくい。人はいかなる時に、ウナギの出前を取るのか。最近、茶髪にして親方に殴られたという出前持ちに聞いてみた。「いや、まあ、そりゃいろいろありますけどね笑える話は。でもやっぱマズイっすよ、ペラペラ喋るとまた親方に殴られちゃうし、勘弁してくださいよ」。だが出前持ちは六本木のランパブに連れて行く約束をするとペラペラ喋った。ウナギ、恐るべし。ウナギこそ人生。ウナギには笑いと涙と感動がある。
ネタのお礼に改めて鰻屋を訪ねると、出前持ちは休みだった。ペラペラ喋った天罰か、調理場から逃げ出しだウナギをつかまえそこねて表通りまで追いかけて、クルマにぶつかり入院したのである。
思えばウナギは人生のようにかぐわしく、人の心のようにつかみどころがなく、山椒をまぶして世間のようにピリッと辛い。そういう芝居をお見せしたい。

上演記録

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