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劇団ラッパ屋

第27回公演
『阿呆浪士』

1998年6月4日(木)~30日(火) 34ステージ @シアタートップス

第27回公演『阿呆浪士』
第27回公演『阿呆浪士』
第27回公演『阿呆浪士』

キャスト

岡山はじめ
スカピン
俵木藤汰
一八・吉良上野介
小林隆(客演)
貞四郎
木村靖司
喜多川(お道)
弘中麻紀
おかね
竹内晶子(客演)
すず
洪仁順(客演)
黒兵衛
義若泰祐
弥助(内蔵助)
宇納佑
お直
渡辺絵里子
大草理乙子
おはん
岩橋道子
お熊
和田都
三蔵・三吉・三太・沢エ門
川原正嗣(客演)
五蔵・五吉・五太・安兵衛
前田悟(客演)
一蔵・一吉・一太・十郎左エ門
岩本淳
二蔵・二吉・二太・源五
伊達海人(客演)
六蔵・六吉・六太・新左衛門
武藤直樹
花吉・藤吉・忠左エ門
熊川隆一
元禄堂長太
竹内義明
唸り屋三味蔵
国本武春(客演)

スタッフ

作・演出
鈴木聡
美術
キヤマ晃二
照明
佐藤公穂
音響
島猛
(ステージオフィス)
衣裳
吉岡香
山口徹・白井光子
(東宝コスチューム)
殺陣指導
田尻茂一・河原正嗣・前田悟
(アクションクラブ)
演出助手
則岡正昭
舞台監督
村岡晋
二本松武
山本修司
音響操作
長柄篤弘
(ステージオフィス)
舞台監督助手
酒井詠理佳
藤林美樹
衣裳協力
中村恵子
津田匠子
明樹由佳
浪曲創作
国本武春
玉すだれ指導
上島由紀
(坂野比呂志大道芸塾)
照明協力
HALO CO. Stage Project
大道具
夢工房
小道具
高津映画装飾
かつら
太陽かつら店
宣伝美術
芹沢ケージ
冨宇加淳
舞台・パンフレット写真撮影
木村洋一
宣伝
吉田由紀子
座布団製作協力
押田直子
渡辺勝子
平田婦美子
ARTIST MANAGEMENT
マイルストーン
ケイファクトリー
リコモーション
ミーアンドハーコーポレーション
当日運営
お手伝いの皆様
黒田成伸
会沢恵理子
池田真紀子
伊佐治孝由
伊澤玲子
小野寺明子
佐藤裕子
佐久間綾子
佐藤香菜子
渋谷佐代子
杉浦亜紀
鈴木三樹子
千崎美恵
武隈繁美
塚原千安紀
鳥山良介
中島まり子
中村真紀子
福本綾子
松尾亜里子
本岡博
吉澤和子
制作協力
ミーアンドハーコーポレーション
えとせとら・eye
ネビュラプロジェクト
竹内美術印刷
制作
山家かおり
早川晃子
江口紀子
平田恵子
椎名浩子
主催
TOKYO FM
協賛
サントリー
助成
芸術文化振興基金助成事業
企画・製作
ラッパ屋

第27回公演『阿呆浪士』

チラシの裏口上

魚屋の八つぁんが討ち入りをしてしまうという、馬鹿馬鹿しい一席。なにしろ忠臣蔵である。大江戸八百八町をそこに現出させねばならない。シアタートップスという小さな劇場でやること自体、無理がある。
「そういうことなら、壁をぶち破ろう」
と美術のキヤマさんが言った。
「そういうことなら、私がうなりましょう」
と浪曲の国本さんが言った。
「そういうことなら、アクションつけてやろう」
と元・プロレスラーの田尻さんが言った。
ギャルの人から、ジジババの人までをも巻き込む、小劇場らしい無茶なパワーを炸裂させたい。そういうことで、6月のシアタートップスは、そうとうなことになると思う。

ラッパ屋かわらばん(パンフレット)より

天蕎麦人語

▼東京神田は某所、軒先の植え込みも涼やかな天ぷら蕎麦がうまい蕎麦屋。店主の言うことがふるっている。「蕎麦の心は側の心。側に座る人と心ゆくまで語り合うべし」かくしてこの店では相席になった名も知らぬ人と行方の定まらぬ談義に興じることになる。▼先日、小柄な中年サラリーマンと席をともにした。挨拶代わりに「物騒な世の中ですね。中学生がナイフで先生刺しちゃったり・・・」と切り出すとこう言った。「あんなの古いよ。とっくの昔に浅野タクミノカミがやっている」どうやら松の廊下の一件を言っているらしい。「しかし現代の中学生の浅野タクミノカミでは・・」「おんなじ、おんなじ、コンチクショーと思って刃物振りかざすわけだろ、根っこは一緒だよあんた、まあ一杯どう」このサラリーマン、熱狂的な忠臣蔵マニアであった。世情のすべてを忠臣蔵の逸話をもって語り尽くそうという、恐るべきライフスタイルの持ち主である。「援助交際なんてのも話題になってるけどさ、大石内蔵助だって京都のお茶屋で芸者とドンチャン騒ぎやったろ。昔から男にはあるんだよ。そういうところが」▼この人のように現代社会が単純に考えられたらどんなに幸せなことか。「よ、お連れがいるのかい。先、二階に上がってるぜ」サラリーマンに声をかけて、やはりよく似た風情のサラリーマンたちが階段をトントン上がっていく。「会合ですか」と尋ねると「討ち入りの相談だよ。いやあ、会社が倒産しちゃってさ、コンチクショーこのままじゃ気持ちが納まらねえって同期の連中が集まってな・・じゃ」▼階段を駆け上がるサラリーマンの背中は堀部安兵衛のように男らしい。しかし、いったいどこに討ち入りするのだろう、と蕎麦をすすりながら思った。

上演記録

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