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劇団ラッパ屋

第37回公演
『凄い金魚』

2011年3月10日(木)~21日(月・祝) 14ステージ @座・高円寺1
※東日本大震災のため、3ステージ休演、1ステージ追加公演。

第37回公演『凄い金魚』
第37回公演『凄い金魚』
第37回公演『凄い金魚』

キャスト

高野幸太郎
福本伸一
片島直樹
中野順一朗
松岡侘介
おかやまはじめ
高野英太郎
宇納佑
高野文子
弘中麻紀
高野聖子
ともさと衣(客演)
橋本洋子
大草理乙子
鍋島大吾
俵木藤汰
御手洗正雄
熊川隆一
兼松吾郎
岩本淳
音無静江
冨田直美(客演)
奥田夏子
岩橋道子
京香
遠藤留奈(客演)
南原利明
浦川拓海(客演)
多田清三
木村靖司

(声の出演)

高野潤三
市来邦比古

スタッフ

作・演出
鈴木聡
美術
秋山光洋
照明
佐藤公穂
音響
島猛
(ステージオフィス)
衣裳
花谷律子
演出助手
則岡正昭
舞台監督
村岡晋
照明操作
松村光子
音響操作
大久保友紀
(ステージオフィス)
演出部
高嶋怜奈
衣裳部
木村春子
ヘアメイク協力
西川直子
大道具
金井大道具
小道具
高津映画装飾
宣伝美術
芹沢啓二・冨宇加淳
(m9design)
宣伝写真
馬場道浩
印刷
竹内美術印刷
舞台写真
木村洋一
宣伝
吉田プロモーション
票券
後藤まどか
菊地八恵
制作助手
市川美紀
(Little giants)
ARTIST MANAGEMENT
ノックアウト
ハバネラ
ダックスープ
藤賀事務所
ワンダー・プロダクション
グリーンメディア
BY THE WAY
ミーアンドハーコーポレーション
当日運営
お手伝いの皆様
志賀亜喜子
北澤芙美子
飯野千恵子
安田みさと
一ツ橋美和
制作協力
ミーアンドハーコーポレーション
制作
山家かおり
吉田由紀子
江口紀子
早川晃子
託児協力
(特)子ども文化NPOM・A・T
提携
座・高円寺
NPO法人劇場創造ネットワーク
後援
杉並区
助成
芸術文化振興基金助成事業
企画・製作
ラッパ屋

第37回公演『凄い金魚』

チラシの裏口上

中央線で金魚

 「凄い金魚」は1996年に初演されました。僕がまだ30代だった頃の作品です。その頃考えていたのは、「次の足場探し」のようなことでした。若さだけを売り物にできたくなってきた僕とラッパ屋にとって、ぴったりくる新しい芝居の在り方を探していたのです。辿りついたのは中央線沿線と思しき日本家屋の舞台、家族や親戚が集まる通夜の晩、リアルな日常と不意に訪れるへんてこりんなドラマ…。結果、芝居は好評を博し、現在のラッパ屋の「原点」のような作品になりました。
 この特別思い入れのある作品を、客演の皆さんを迎えた新しいキャスティングと現在の僕らにぴったりくる新演出でお届けしようと思います。劇場はまさに中央線沿線の「座・高円寺」。僕らにとって初めての空間であり、新しいお客さんとの出会いも楽しみです。
 「中央線の呪い」という実に楽しい本があり、それによると頑固で口うるさくあまのじゃくが多い中央線沿線に一度住むと(それすなわち、多少変わり者でもゆるーい気分で暮らしていける、ということですが)、二度と抜け出せなくなるそうです。実感があります。僕、西荻窪、荻窪、阿佐ヶ谷にしか住んだことがない…。「凄い金魚」もそんな芝居にしたいと思います。中央線な気分にたっぷり浸りに来てください。高円寺は飲み屋がたくさんあって楽しいし。

パンフレットより

西荻窪の実家の庭には池があって夏になると池掃除をした。金魚をバケツに移し、池の水を汲み出し、こびりついたコケをタワシでこすり落とす。きれいな水で再び再び池をいっぱいにするまで半日ががり。金魚が元気に泳ぎ回るのを見て「金魚も喜んでるよ」と祖母が笑った。一方、金魚には少し悲しげなところもある。もともとあれは観賞用に人間が自分勝手につくりあげた魚だ。人間をうらむ気持ちもありはしないか。キラキラした夏を楽しむ家族を眺め、「こいつらにちょいと悪戯を」と思う金魚もいるかもしれない、かも…。
てなわけで、「凄い金魚」。14年ぶりの演出は、池に新しい水をたたえる作業にも似ていましたね。脚本に書いてあることを以前より正確にすくい出せた気もします。一足早く劇場は夏。若くて元気な客演陣を迎え、フレッシュアップした「金魚」をどうぞお楽しみください。

上演記録

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