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劇団ラッパ屋

第41回公演
『ポンコツ大学探険部』

2015年6月27日(土)~7月5日(日)12ステージ @紀伊國屋ホール
7月12日(日)1ステージ @北九州芸術劇場 中劇場

第41回公演『ポンコツ大学探険部』
第41回公演『ポンコツ大学探険部』
第41回公演『ポンコツ大学探険部』

キャスト

梶山克郎
俵木藤汰
横森昌治
おかやまはじめ
倉橋満
熊川隆一
重松登
松村武(客演)
真木今日子
大草理乙子
杉本優一
宇納佑
大垣泰
武藤直樹
矢野圭祐
福本伸一
近藤若菜
弘中麻紀
松居清美
岩橋道子
尾形雅子
三鴨絵里子
岸本三郎
岩本淳
田村渡
中野順一朗
堂上香織
ともさと衣(客演)
槇村健司
浦川拓海
高木久
青野竜平(客演)
綾部文人
寺本一樹(客演)
近田善之
林大樹(客演)
真鍋美佐
加藤未和(客演)

スタッフ

作・演出
鈴木聡
美術
秋山光洋
照明
佐藤公穂
音響
島猛
(ステージオフィス)
衣裳
花谷律子
演出助手
則岡正昭
舞台監督
村岡晋
美術助手
古謝里沙
照明操作
松村光子
宮崎由紀
音響操作
大久保友紀
(ステージオフィス)
衣裳部
木村春子
ヘアメイク協力
西川直子
舞台監督助手
藤林美樹
大道具
俳優座劇場
坂元重光
小道具
高津映画装飾
中村エリト
トランポ
帯瀬運送
宣伝美術
芹沢啓二・冨宇加淳
(m9design)
舞台写真
木村洋一
宣伝
吉田プロモーション
ARTIST MANAGEMENT
尾木プロTHE NEXT
ノックアウト
スタッフ・アップ
CLEO
藤賀事務所
ワンダー・プロダクション
グリーンメディア
スターダス・21
ミーアンドハーコーポレーション
協力
カムカムミニキーナ
ポスターハリスカンパニー
竹内義明
当日運営
お手伝いの皆様
伊澤玲子
大橋さつき
市野恭子
上原絵美
江畑典和
岡田裕子
窪田摩利
志賀亜希子
島村楓
塚原千安紀
中島まり子
野口季美恵
松澤理緒
東京公演運営協力
サンライズプロモーション東京
制作協力
リトル・ジャイアンツ
ミーアンドハーコーポレーション
票券
後藤まどか・田村浩子
(Atlas)
制作助手
市川美紀
制作
山家かおり
吉田由紀子
江口紀子
早川晃子
東京公演提携
紀伊國屋書店
北九州公演主催
(公財)北九州市芸術文化振興財団
北九州公演共催
北九州市
企画・製作
ラッパ屋

第41回公演『ポンコツ大学探険部』

チラシの裏口上

その探険部の伝統的な合言葉は「気合と根性」だが、もう一つの合言葉は「人生は探険」なのだった。卒業生は「探険部は終わるけど僕らの探険は終わらない。これからは人生と世の中を探険していこう」と誓い合い巣立ってゆく。毎年の恒例、スーツ姿にリュックを背負った卒業生たちが、「カッパ生け捕り」やら「幽霊を撮影」やら「雪男捜索」やら、ことごとく失敗に終わった探険を思い起こしながら部室を出てゆく場面は、それなりに感動的なものである。さて今、OBたちが久々に部室に集合することになった。アラフォーもいればアラフィフもいる。果たして彼らの「人生の探険」は成功したのか?そして現役大学生たちをも巻き込むことになる探険部史上最大の無謀な探険計画とは?
というわけで「ポンコツ大学探険部」。演劇界のガチな登山家として著名な松村武氏を客演に迎え、さらには大学生役ができる俳優がうちにはいないことに気づき初めてやってみたオーディションを通過した気鋭の若手俳優陣四名も参加。一年半ぶりの新作ですからね、いつも以上に、どこからくるかわからない笑いと不意に訪れる感動を頑張りたい。 さあ、劇場へ。座席に座れば、あなたも人生の探険部員だ!

パンフレットより

大学のころ

僕は大学のころ演劇のサークルに入っていたのだが、稽古場がある建物には鳩が住みついていて「鳩小屋」と呼ばれていた。大学紛争時代に学生が手作りした建物なので隙間が多く鳩も出入りしやすいのである。
鳩小屋は5階建ての校舎の屋上にあり、稽古場はいくつかの劇団やサークルが共同で使っていた。中にはとっくに学生ではなくなっている人もいたのだが、僕らは「すげえ」と思い尊敬していた。「人様にお見せする肉体と精神がまだできていない」という理由で七年間本番をやらず毎日呼吸の練習をしている人がいた。修養のため屋上のヘリを全力疾走で往復している人もいた。
そんな中で僕は「誰にでもわかりやすいオシャレで愉快な演劇」をつくろうとしていたのだから認められるわけもない。「僕には演劇をやる資格がない」と思いこみ、「でも言葉のプロにはなりたい」と煩悶し、「コピーライターは向いてるんじゃないか。オシャレなフレーズ得意だし」と思いつき、当時はまだ文学青年くずれや映画青年くずれの上司がたくさんいた広告会社のサラリーマンになった。
その後、僕はサラリーマンをやりつつ芝居づくりを再開し、スーダラサラリーマンにもストイックな演劇人にもシンパシーを覚えるという、摩訶不思議なスタンスを築きながら現在に至るのだが、拒絶されたことや、仲間たちと出会ったことも含め、鳩小屋があったあの屋上こそ僕の人生をつくってくれた場所だといま改めて思う。あのころは、やがて自分が55歳になるなんて想像もしていなかった。
今日のお芝居の舞台となる、探険部の部室がある屋上はそんな場所がモデルです。寄付金集めのためのお祭り騒ぎの一夜、それぞれに人生経験を積んだOBたちが青春を過ごした場所に帰ってくる。そして現役部員たちとトンチンカンな交流をしながら繰り広げる、おまぬけで、なぜかちょいとドラマチックなワンナイトストーリー。
オーディションを経て参加してくれた四人の二十代が「若いって素敵!」という輝きを見せてくれます。客演の小劇場仲間・松村武氏が「君はいったい何歳なの?」という存在感を発揮してくれます。芝居のあとはぜひ、世代を超えて飲みに行っていただきたい。人生のビギナーにもベテランにも、お楽しみいただければ嬉しいです。

上演記録

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