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劇団ラッパ屋

第42回公演
『筋書ナシコ』

2016年6月18日(土)~6月26日(日)12ステージ @紀伊國屋ホール
7月17日(日)1ステージ @北九州芸術劇場 中劇場

第42回公演『筋書ナシコ』
第42回公演『筋書ナシコ』
第42回公演『筋書ナシコ』
第42回公演『筋書ナシコ』

キャスト

梨子
岩橋道子
雅美
谷川清美(客演・演劇集団円)
大谷
俵木藤太
内垣
木村靖司
理恵
ともさと衣(客演)
工藤
林大樹(客演)
時松
岩本淳
弦間
浦川拓海
田崎
松村武(客演・カムカムミニキーナ)
藤間
武藤直樹
菊枝
弘中麻紀
福本伸一
青野竜平(客演・新宿公社)
美津子
大草理乙子
滝沢
宇納佑
英二
熊川隆一

スタッフ

脚本・演出
鈴木聡
舞台美術
秋山光洋
照明
佐藤公穂
音響
島猛(ステージオフィス)
衣裳
花谷律子
演出助手
加藤由紀子
舞台監督
村岡晋
照明操作
松村光子
宮崎由紀
大塚直美
志田章
音響操作
大久保友紀(ステージオフィス)
衣裳部
中野かおる
舞台監督助手
藤林美樹
大道具
C-COM
林口奈未
小道具
高津映画装飾
中村エリト
ウイッグ協力
PRISILA
トランポ
帯瀬運送
稽古場
芸能花伝舎
宣伝美術
芹沢啓二・冨宇加淳・金戸良雄
(m9design)
舞台写真
木村洋一
宣伝
吉田プロモーション
アンダー
スタディ
中野順一朗
協力
尾木プロTHE NEXT
円企画
ノックアウト
藤賀事務所
ワンダー・プロダクション
グリーンメディア
スターダス・21
ミーアンドハーコーポレーション
Special thanks to
市川美紀
伊澤玲子
池田真紀子
市野恭子
江畑典和
岡田裕子
田中友里絵
塚原千安紀
中島まり子
福本栞菜
船津好江
松原友美
東京公演
運営協力
サンライズプロモーション東京
制作協力
ミーアンドハーコーポレーション
リトル・ジャイアンツ
票券
後藤まどか・武藤香織(Atlas)
制作
山家かおり
吉田由紀子
江口紀子
早川晃子
東京公演 提携
紀伊國屋書店
北九州公演 主催
(公財)北九州市芸術文化振興財団
北九州公演 共催
北九州市
助成
芸術文化振興基金
芸術文化振興基金
企画・製作
ラッパ屋

第42回公演『筋書ナシコ』

チラシの裏口上

 「筋書ナシコ」はご承知の通り(さっき僕が決めたのだが)、「この先の筋書きが見えない、或いは決まっていない状態および人物」を指す言葉である。たとえば「日曜日なのにスケジュールは真っ白。何しよう・・」というのは身近な筋書ナシコだ。「経歴を詐称してしまった。番組はなくなった。明日からどうすれば・・」というのはコメンテーター関係の筋書ナシコである。「人口が減り続ける一方、老人は増え続けるのでありまして・・」というのは年金関係の筋書ナシコだし、「ヘイ!壁つくっちまいなよ、どうなるかは知らねえけどな!」というのはトランプ関係の筋書ナシコである。つまり、そこもあそこも筋書ナシコ。いま世界は筋書ナシコなのだ、という芝居を書いても良いのだが収拾がつきそうもないので、できそうな範囲でやる。
 思えば高度成長期やバブルの頃は良かったなあ(飲み屋にいるオヤジ風)。今日より明日の方が幸せになるって、若者もサラリーマンもお母さんもみんなが思えたんだよなあ。・・その頃は世の中全体がハッピーエンドに向かう筋書きを持っていたということだろう。だがいまは違う。一人一人が嗜好や性癖や価値観に合ったオリジナルな筋書きを持たなくてはならない。波乱万丈のサクセスストーリーでなくても良い。余韻勝負の不条理劇、というチョイスもあり得る。
 というわけで「筋書ナシコ」。さまざまな人々が集うパーティーの夜。筋書ナシコが筋書アリコや筋書ナシオや筋書アリタローに助けられ邪魔されながら、自分だけの素敵な筋書きを探し求める物語になるのではないか。さああなたもご一緒に、自分の筋書き、考えてみません?(鈴木聡)

パンフレットより

ナシコの世界

 今日のお芝居の舞台は銀座のはずれの飲食店ビル「バンデルオーラ」。(もちろん架空!)いくつもの飲食店が集まっています。パーティーもできるイタリアン「プッチーニ」、和食の「富久」、パクチー料理が名物のエスニック「イーストウインド」、ジャズが流れるバー「月と6ペンス」、階段の先には広々としたカフェテラス・・。それぞれの店の第二入口が面した共有スペースはトイレやテラスへの通路や待合室としても利用され、ビルのシンボルの風見鶏が風もないのに廻っています。
 主人公の梨子はフリーランスの雑誌ライター。バツイチ、独身、収入は不安定。唯一の発注元である「ビッグバレー出版」はネット時代のあおりを受け倒産の危機にあります。社長と専務は景気づけのパーティーを開きますが、あてにしていた資金繰りや事業計画が怪しい雲ゆきを見せ始め・・。
 ここにはさまざまな人々が、そしてさまざまな問題が集まってきます。出版不況、格差、人は見た目が9割問題、メディアの危機、高齢者婚活、東京と地方、年齢詐称疑惑、舛添さん、センテンススプリング問題、ダメージジーンズ問題・・。大変とっちらかっていますが、これは僕のせいではなく、現代社会がとっちらかっているからです。このとっちらかった世界で、人生の筋書きを見失った梨子が、とっちらかってもがきます。
 梨子は私に似ている、と思う人がいるかもしれません。友達の雅美さんが他人とは思えない、という人もいるでしょう。梨子たちと一緒に楽しく悩んでください。そして芝居が終わったら、皆さんお一人お一人の、そして僕らを取り巻く世界の筋書きの話題で、盛り上がれば嬉しいです。(鈴木聡)

上演記録

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