劇団ラッパ屋

第30回公演
『斎藤幸子』

2001年4月4日(水)~30日(月) 34ステージ @シアタートップス
5月11日(金)・12(土) 3ステージ @大阪・近鉄小劇場

第30回公演『斉藤幸子』
第30回公演『斉藤幸子』
第30回公演『斉藤幸子』

キャスト

斎藤幸子
岩橋道子
斎藤洋介
おかやまはじめ
斎藤悦子
弘中麻紀
富島和夫
俵木藤汰
富島健一郎
宇納佑
矢口美奈子
三鴨絵里子
坂本卓也
福本伸一
田中由起夫
岩本淳
吉田勝江
大草理乙子
村木繁
熊川隆一
澤渡桂一
木村靖司
山崎正光
義若泰祐

スタッフ

作・演出
鈴木聡
美術
キヤマ晃二
照明
佐藤公穂
音響
島猛
(ステージオフィス)
衣裳
早川泰子
演出助手
則岡正昭
舞台監督
村岡晋
照明操作
岡森万希
音響操作
徳久礼子
(ステージオフィス)
舞台監督助手
山本修司
藤林美樹
楠原礼美子
衣裳助手
塩入恵
演出助手補
青木玲子
稽古場助手
武藤直樹
大道具
夢工房
小道具
高津映画装飾
宣伝美術
芹沢ケージ
冨宇加淳
宣伝・
舞台写真撮影
木村洋一
東京公演宣伝
吉田由紀子
大阪公演宣伝
山本雅絵
(Office LIBLA)
アドバイザー
竹内義明
ARTIST MANAGEMENT
藤賀事務所
ミーアンドハーコーポレーション
当日運営
お手伝いの皆様
会沢恵里子
荒井伸子
池田真紀子
伊佐治孝由
伊澤玲子
遠藤澄江
大友圭一郎
岡田裕子
小泉晴美
小林洋子
佐久間綾子
佐藤裕子
渋谷佐代子
下田美奈子
杉浦亜紀
鈴木三樹子
武隈繁美
武本直美
塚原千安紀
寺地友子
中島まり子
中村真紀子
平野由希
福本綾子
本岡博
物井紀子
山口和子
吉澤和子
制作協力
ミーアンドハーコーポレーション
ワークスクリエイティブ
ケイファクトリー
ネビュラプロジェクト
制作
山家かおり
早川晃子
江口紀子
平田恵子
浅井美衣
東京公演主催
TOKYO FM
大阪公演主催
朝日放送
協賛
DDIポケット
企画・製作
ラッパ屋

第30回公演『斉藤幸子』

チラシの裏口上

画数を調べればおわかりのように
「斎藤幸子」は運勢が悪い。
美貌とガッツに恵まれたが
パープリンなので勘違いがは甚だしい。今回は、そんなサチコの笑える人生。
もしも僕が女なら、
こんなふうに生きてもいい。
そんなサチコを書こうと思った。

パンフレットより

天声爺語

▼最近、立ち食い蕎麦屋で蕎麦を食す我が孫ほどの若い女性をよく見かける。牛丼屋でも同様の現象に出くわす。▼駅のホームで女性がくわえ煙草を始めた時は(いかがなものか)と眉をひそめたものであったが、立ち食い蕎麦屋や牛丼屋のお嬢さんは気取りがなく堅実そうでむしろ好ましい。筆者は今年、米寿を迎えるが、こんなお嬢さんとなら馴染みの碁会所へでも行けそうだ。▼女性の気取りが抜けるのは大変良いことだ。ビデオ店で「NHK特集 世界遺産」とともに借りてきた「アリーマイラブ」「メリーに首ったけ」などの映画を見ても、若く美しい女性がハッとするほどの大胆なお色気ジョークを口にしていた。古い人間からすれば赤面の限りだが、たまにこうしたものを見物すると十や二十は若返る。▼思えば、昔から女性が主役の喜劇は少なかった。むろん落語にもそうした噺は極めて少なく、せいぜい志ん生の十八番であった「品川心中」を思い出すくらいだ。▼笑いを演ずる者は笑われることを潔しとしなければならぬ。己の弱さも業もさらけ出す覚悟がなければ出来る事ではないであろう。(恥をかいてはいけませんよ)と教えられてきた旧来の女性にとって縁が遠かったのも無理はない。▼万物流転、時代は変わった。気取りが抜け、笑われることを自ら楽しむ知性あふれる女性が増えることで、今後は多くの喜劇を女性達が担ってゆくやもしれぬ。▼そんなことを考えながら電車に乗っていると、物分りの良さそうな、若く美しい女性が隣に立った。急いで駆け込んで来たためか、わずかに汗ばんだ肌は芳しい。世代を超えたコミュニケーションの機会到来とばかり、お色気ジョークを耳元で囁くと、むんずと腕をつかまれた。▼連れて行かれた駅長室では馴染みの駅員がいつもの苦笑で迎えてくれる。(おじいちゃん、今月これで三度目ですね)と優しく教えてくれた上、息子の迎えを待つ間、昆布茶まで給仕してくれた。春爛漫、駅員も親切である。

上演記録

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