劇団ラッパ屋

弘中麻紀の『エッホ!巻』はじまります。

朝顔の季節

2024.09.09

 やっと夏休みが終わりましたね!
 皆様お察しの通り、私は心の底からホッとしています。

 お母さん達にとって、夏休みは修行です。仕事に行っても行かなくても、「3食」気にしなければなりません。毎食毎食、常に「ご飯作り」に追われる日々、、、。改めて給食のありがたさをひしひしと感じました。学校、ありがとうございます!

 さて、今年の夏は本当に暑かったですね。命の危険を感じるような暑さでした。

 私が子供の頃は
 「朝の涼しいうちに宿題やっちゃいなさーい」
 なんて親に言われたものですが、現在、「涼しい朝」なんてものは存在しません。「赤いパンダ」くらい存在しないと言っても過言ではありません。

 しかも我が家の窓は東向きなので、早朝から日差し全開で灼熱。日が昇ると同時に、あまりの暑さに飛び起きるくらいなのです。

 その東向きのベランダに、毎年、朝顔を植えています。娘が小学一年生の時に学校で育てたものを、ずっと種をとって毎年育てているのです。夏の間、目が覚めた時に朝顔が咲いているのを見るのが、朝のわずかな癒しの時間でした。今年もまた春に植えて、夏を楽しみにしていました。

 が、、、あまりの暑さからか、今年はほぼ咲いてくれませんでした。たまに咲いても、秒殺でしおしおのカラカラになってしまい、花が開いているのを見られたのは、ほんの数えるほどしかありません。
 そのうち、東京では、朝顔は秋の花になってしまうのかもしれませんね。

 そういえば、子供の頃は小学校に飼育小屋があって、ウサギやニワトリを飼っていました。 当番が夏休みもエサをやりにいったりと、お世話をしていた記憶があります。今は、ウサギは小学校にはいないのでしょうか。いたとしたら、この灼熱の東京の夏を、どうやって過ごしていたのでしょう。とても心配になります。

 娘が通っていた小学校には、もう動物はいませんでした。
 一時期、クラスでザリガニを飼っていたのですが、水槽から脱走してしまい、遠く離れた倉庫で遺体で発見されたそうです。自然界の厳しさを目の前で感じる学習としては、一つの効果はあったと言えるのでしょうが、できれば体験したくない状況ですね。

 この夏、我が家の亀は、とんでもない暑さの日々は、部屋の中で過ごさせました。
 亀の居場所のベビーバスの水が、あっという間にお湯になってしまうような状態だったので、バケツに移して部屋の中に入れていました。
 最近やっとベランダで過ごせるようになり、のびのびしています。

 約半世紀の間に、すっかり気候が変わってしまいました。
 そのうち、誰もが「夏は外に出ないように」なんて日がくるかもしれません。

 こちらは昨年、キレイに咲いた時の我が家の朝顔です。

弘中麻紀の『エッホ!巻』

 今年は種がちゃんと取れるかも心配。
 来年の報告をお待ちください。

 皆様、夏のお疲れが出ませんように。
 それでは皆様、ごきげんよう!

弘中 麻紀

弘中 麻紀 プロフィール

ひろなか・まき
兵庫県出身、11月12日生まれ。早稲田大学演劇サークル・演劇集団てあとろ50'を経て、1992年にラッパ屋に入団。親しみやすい笑顔とコメディセンスで、舞台、映画、テレビドラマと幅広く活躍中のバイプレイヤー。近年の主な出演作品に【舞台】『百日紅、午後四時』(鈴木聡演出)、『夫婦漫才』(ラサール石井演出)、『王将』(長塚圭史演出)【映画】『決戦は日曜日』、【ドラマ】『弁護士ソドム』(TX)、『新・ミナミの帝王22』(KTV)、『卒業タイムリミット』(NHK)など。

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