劇団ラッパ屋

弘中麻紀の『エッホ!巻』はじまります。

豆まきしよう!!

2024.02.01

 節分がくると「もうすぐ春!」なはずですが、2月はまだまだ寒い日が続きますね。今年は暖冬だといいますが、やはり朝晩の寒さはこたえます。私は冬より夏派なので、早く暖かくなってほしいです。

 さて、節分にやることでメジャーなことといえば、何と言っても『豆まき』です。
 以前は思い切り「鬼は外!福は内!」と投げていたのですが、最近は掃除が面倒なので、座ったまま軽ーく2、3粒ずつ撒いて終わらせています。

 思い切り撒いてしまうと、窓のさんにしばらくとどまる豆や、本棚の裏に入りこむ豆に、しばらく経ってから再会することになります。ひどい時は、すっかり忘れた夏頃にひょっこり現れたりして
 「何これ!怖っ!」
 ということになりかねません。
 そのため、ズボラの正しい撒き方は『見える範囲に2、3粒ずつ』となるのです。

 娘が保育園に通っていた時は、先生方が鬼の役をやってくださり、毎年、園で豆まきをして帰ってきました。

 2、3歳の時は、ただ鬼が怖くて大泣きして帰ってきたのですが、年中さんの時、ついに「鬼は先生だ」ということに気付いたのです。

 「あのね、鬼はね、◯◯先生がお面被ってたの!」
 と嬉しそうに報告してくれるではありませんか!
 「じゃあ、もう怖くなかったね」と言うと、
 (はあ?あんた何もわかってないわね)というような顔をして
 「先生でも怖いものは怖いんだよ!」
 とキレ気味に返してきました。

 次の日に保育園で先生に話を聞くと、子供たちはみんな
 「◯◯先生ー!やめてー!」と言いながら、逃げ回ってギャン泣きしていたそうです。
 子供心は複雑ですね。

 さて保育園では、自分の変えたいところを節分で追い払うという、自己啓発セミナーのようなこともやってくれていました。
 『泣き虫鬼』とか『ピーマン嫌い鬼』とか、克服したいことを豆をぶつけて追い払うのです!なんて素晴らしい!

 我が娘は…

弘中麻紀の『エッホ!巻』

 『アイスクリームたべすぎおに』
 を追い払いたかったらしく。

 その後、現在までついに追い払えなかった『アイスクリームたべすぎ鬼』ですが、中学生女子・お年頃の今、ダイエットのために今一度、追い払おうとしています。頑張れ娘!

 とりあえず私は『お腹の脂肪鬼と肩凝り鬼』を追い払いたいと思います。豆まきで追い払えないくらいしぶとそうですが、豆を撒いている動作が肩をまわし、軽い運動になるかもしれないので、節分と言わずに続けていったら効果がありそうです。もう豆まきとは関係なくなってしまいましたね。

 豆まきは、その年の災いを祓い、福を呼び込む行事です。
 昨年から、そして年明けから続く厄災が全て祓われ、誰もが心穏やかに暮らせる日々が1日も早くやってきますように。

 それでは皆様ごきげんよう!

弘中 麻紀

弘中 麻紀 プロフィール

ひろなか・まき
兵庫県出身、11月12日生まれ。早稲田大学演劇サークル・演劇集団てあとろ50'を経て、1992年にラッパ屋に入団。親しみやすい笑顔とコメディセンスで、舞台、映画、テレビドラマと幅広く活躍中のバイプレイヤー。近年の主な出演作品に【舞台】『百日紅、午後四時』(鈴木聡演出)、『夫婦漫才』(ラサール石井演出)、『王将』(長塚圭史演出)【映画】『決戦は日曜日』、【ドラマ】『弁護士ソドム』(TX)、『新・ミナミの帝王22』(KTV)、『卒業タイムリミット』(NHK)など。

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