劇団ラッパ屋

弘中麻紀の『エッホ!巻』はじまります。

遊園地の楽しみ方

2024.04.22

 春ですね!
 冬が苦手な私は、暖かくなってくるとワクワクしてきます。
 花粉症はなかなか辛いですが、風が気持ち良く日差しが暖かな春は、大好きな季節です。

 最近はすぐ暑くなってしまうので、どんどん春が短くなっている気がします。日本が四季ではなく二季になりそうで、ちょっと寂しく思っています。

 少し前になりますが、娘も、中学生になって初めての春休みを満喫していました。

 春休みは、夏休みや冬休みと違って、特に課題が出ません。学年が終わった解放感もあり、部活に遊びにと大忙しです。

 中でも、最も楽しみにしていた、中1春休みのメインイベントは『友達とよみうりランド!!』です。

 小学生は保護者同伴でないと出掛けられませんが、中学生ともなると、友達同士で遊園地にも行けちゃうのです。

 さらに、メンバーを聞くと『男子3人女子3人』だと言うではありませんか!!

 「こ、これはトリプルデートか?!」
 と、お母さん(私)のテンションが上がりまくりです。
 詳しく聞くと、娘の友達のことを好きな男子がいて、彼がその好きな女の子を誘いたいので、他の子も誘ったと。青春ですね。

 うちの娘は完全に賑やかし担当でした。さすが私の娘です。血は争えません。

 当日は、朝から夕方まで1日中、乗り物に乗りまくって楽しんで帰ってきました。初よみうりランドがよほど楽しかったのか、「今度は、かか一緒に行こう」と言ってくれました。

 あらいいねぇ、と言いながらMapを見ていると、、、

 気付いてしまいました。

 私が乗れる乗り物はもう、遊園地にはほとんど無いのです。

 私も、娘くらいの頃からせいぜい20代後半くらいまでは、いわゆる『絶叫系』と呼ばれる乗り物が大好きでした。

 そういえば昔、稽古場に集まったけど台本がなくて稽古が急遽中止になった時に、せっかくだからとみんなで後楽園遊園地に遊びに行ったこともありました。

 ラッパ屋のみんなで富士急ハイランドに行ったこともありました。

 あの頃はあんなに大好きだったのに、、、

 今、ジェットコースターには全く乗れる気がしません。

 横揺れが特にダメで、バイキング的な乗り物は絶対に無理。落下系のフリーホールなんて想像しただけで震えます。どちらも降りてすぐに吐く自信があります。
 コーヒーカップでさえ、あの回転で三半規管がやられそうです。

 「かか、何なら乗れるの?!」

 娘に問い詰められて考えました。

 メリーゴーランドと観覧車。

 これしか思いつきません。

 これが『老い』というものなのでしょうか。自然には抗えないですね。

 こうやって、『絶叫系』の乗り物は、親から子へ、子から孫へと引き継がれていくのかもしれません。

 引き継ぎ記念に、娘にもらったよみうりランドのイルミネーションの写真を最後に載せておきます。

弘中麻紀の『エッホ!巻』

 今後は、綺麗な景色だけを堪能しに、遊園地に行ってみようと思います。

 それでは皆様ごきげんよう!!

弘中 麻紀

弘中 麻紀 プロフィール

ひろなか・まき
兵庫県出身、11月12日生まれ。早稲田大学演劇サークル・演劇集団てあとろ50'を経て、1992年にラッパ屋に入団。親しみやすい笑顔とコメディセンスで、舞台、映画、テレビドラマと幅広く活躍中のバイプレイヤー。近年の主な出演作品に【舞台】『百日紅、午後四時』(鈴木聡演出)、『夫婦漫才』(ラサール石井演出)、『王将』(長塚圭史演出)【映画】『決戦は日曜日』、【ドラマ】『弁護士ソドム』(TX)、『新・ミナミの帝王22』(KTV)、『卒業タイムリミット』(NHK)など。

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