車内メイクの達人
2024.11.19
むか~し、むかし、リツコがまだキャリアウーマンとしてブイブイやっていた頃のお話である。
その前に、思い出すきっかけとなったこの間のことである。
午前中の仕事が終わり、帰りの電車に乗り込むと、最近はあまり見かけなくなったメイク中の若い女性が目に入った。大学生くらいかなぁ。。
真剣に手鏡を覗き込み、何度も小ぶりの筆で下まぶたをなぞってる。
やってる、やってる( ^-^)どうやら目の下の涙袋を作成中のようだ。
涙袋ねぇ~、私らの時代はわざわざ作るほどのメイクポイントではなかったけどなぁ。
優しい顔立ちで肌もきれいだし、素顔でも十分可愛いのに、、、と思ってしまう私。ああ、肌年齢とは、こういうものなんだなぁ。。。(-_-;)
知らん振りしながらもチェックをしてしまう。
どうやら彼女は、それ程濃いメイクを目指してはないようだ。良き良き。その方が良いよ♪
ふーん、可愛らしい爽やかな顔立ちじゃない。
前の席が空き、彼女の隣に座ることになった。
あちゃ、こうなると顔をマジマジとは、観察できなくなってしまう。
でもって目線を落とし、ファッションチェックに入る。
ショートカットでスポーツやってそうなしっかりした体つき。服装もラフなパステルカラー系チェックのシャツにデニム(‘ジーンズ’とか‘ジーパン’は古いらしいぞ)。
そしてスニーカー。あら意外と足デカい。
ん、んん?、んんんんん?!!
もしかして、お・と・こ? 男の子?!
・・・分からん(・_・⁈)
確かに最近、メイクしていると思われる男の子を見かけるけど、電車の中でメイクしてる子は初めてだ! はぁ~なんとも・・・。
で、お顔を拝見すると・・・?、モヤモヤするぅ~。この子はどっちだぁ~!
分からないまま下車せねばならなくなった\(-_-;)。
で、思い出した。最初の1行目を再読しよう。
かつて昔、OL時代、朝の通勤ラッシュの中で絶賛メイクしている女性の傍に立ってしまったことがあった。気をつけないと揺れた時にブラシでつつかれる恐れのある程の距離である。目の前に顔がある。
そう!立っているのである!電車のど真ん中で!
なんとか顔を斜めに向け、知らん振りしてるていで、流し目観察する。
彼女は、先ずコットンに化粧水を垂らし、はたき始めるというメイクの準備段階から始めた!
『うわっ!そっから始めるんだ!』揺れながら、表情に出ないよう横目の私。
『顔は洗ったのか?歯は磨いたのか?』彼女を朝のルーティンまで想像してしまい、私の頭の中がグルグルし始めた。
念入りにパタパタした化粧水の次は、もちろん乳液ですよ。
むろんバッグも手鏡も持っていますよ。
しかも立ったままギューギューの満員電車で押しつ押されつつの揺れながらである。
で次は? 下地だ! そう、そうだよね!下地クリームは、大事だもんね!
化粧崩れをしないように、しっかり丁寧に塗らないと。なぜか納得してしまう私。
彼女本人は、まったく周りを気にする様子はなく余裕さえ見える。
流石だヾ(≧▽≦)ノ
この辺りで1駅目を通過する。私は2駅目で乗り換えるので、具体的なメイクまでは見届けられないのかぁ。
で彼女がようやくメイク本番、ファンデーションをスポンジに取って、顔の右側を塗り始めたところで、ああ、私は乗り換え駅に着いてしまった。
残念(;一_一)
すると、彼女もファンデーションをしまって降りるような動きをしている。
え!?!降りるの?!(;゚Д゚)
うそ!!ファンデーション、まだ片方しか・・・!?!
\(゜ロ\)(/ロ゜)/
私も片側ファンデの彼女も、押し出されるように、下車した。
ファンデ半分の顔の彼女は、普通に通常のようにラッシュの波に漂って乗り換えの駅に向かって歩いている。
OMG!(@ ̄□ ̄@;)!!
彼女は次の電車の中でメイクの続きをやるのか?
会社に着く前に完成できるのか?
アアア、気になるぅーーー。
もう一つ思い出した。
そういえば、私が乗る駅で、電車を待つ列に並んでいる状態で割としっかり朝食(飲み物・主食・デザート)をとっている女性もいたなぁ。
私も朝食より少しでも寝ていたいタイプだったので、気持ちは分かるけど、ちょっと勇気はなかったなぁ。
デスクでメールチェックしながらサンドイッチをそそくさと食べたりしたけど。。。
今は、毎日あのラッシュの通勤をすることはなくなったが、たまにその時間に乗らざるを得ない時は、ドキドキするわぁ。到着後はドッと疲れるしね。
でもちょっと懐かしくもある。
あの頃私、頑張ったね(^_-)-☆
先日同級生と横浜に行った山下公園とハンマーヘッド(大正3年建造)の写真を添えて。
りつこでした。