キャスト
- 八
- 岡山はじめ
- スカピン
- 俵木藤汰
- 一八・吉良上野介
- 小林隆(客演)
- 貞四郎
- 木村靖司
- 喜多川(お道)
- 弘中麻紀
- おかね
- 竹内晶子(客演)
- すず
- 洪仁順(客演)
- 黒兵衛
- 義若泰祐
- 弥助(内蔵助)
- 宇納佑
- お直
- 渡辺絵里子
- 幸
- 大草理乙子
- おはん
- 岩橋道子
- お熊
- 和田都
- 三蔵・三吉・三太・沢エ門
- 川原正嗣(客演)
- 五蔵・五吉・五太・安兵衛
- 前田悟(客演)
- 一蔵・一吉・一太・十郎左エ門
- 岩本淳
- 二蔵・二吉・二太・源五
- 伊達海人(客演)
- 六蔵・六吉・六太・新左衛門
- 武藤直樹
- 花吉・藤吉・忠左エ門
- 熊川隆一
- 元禄堂長太
- 竹内義明
- 唸り屋三味蔵
- 国本武春(客演)
スタッフ
- 作・演出
- 鈴木聡
- 美術
- キヤマ晃二
- 照明
- 佐藤公穂
- 音響
- 島猛
(ステージオフィス)
- 衣裳
- 吉岡香
山口徹・白井光子
(東宝コスチューム)
- 殺陣指導
- 田尻茂一・河原正嗣・前田悟
(アクションクラブ)
- 演出助手
- 則岡正昭
- 舞台監督
- 村岡晋
二本松武
山本修司
- 音響操作
- 長柄篤弘
(ステージオフィス)
- 舞台監督助手
- 酒井詠理佳
藤林美樹
- 衣裳協力
- 中村恵子
津田匠子
明樹由佳
- 浪曲創作
- 国本武春
- 玉すだれ指導
- 上島由紀
(坂野比呂志大道芸塾)
- 照明協力
- HALO CO. Stage Project
- 大道具
- 夢工房
- 小道具
- 高津映画装飾
- かつら
- 太陽かつら店
- 宣伝美術
- 芹沢ケージ
冨宇加淳
- 舞台・パンフレット写真撮影
- 木村洋一
- 宣伝
- 吉田由紀子
- 座布団製作協力
- 押田直子
渡辺勝子
平田婦美子
- ARTIST MANAGEMENT
- マイルストーン
ケイファクトリー
リコモーション
ミーアンドハーコーポレーション
- 当日運営
お手伝いの皆様 - 黒田成伸
会沢恵理子
池田真紀子
伊佐治孝由
伊澤玲子
小野寺明子
佐藤裕子
佐久間綾子
佐藤香菜子
渋谷佐代子
杉浦亜紀
鈴木三樹子
千崎美恵
武隈繁美
塚原千安紀
鳥山良介
中島まり子
中村真紀子
福本綾子
松尾亜里子
本岡博
吉澤和子
- 制作協力
- ミーアンドハーコーポレーション
えとせとら・eye
ネビュラプロジェクト
竹内美術印刷
- 制作
- 山家かおり
早川晃子
江口紀子
平田恵子
椎名浩子
- 主催
- TOKYO FM
- 協賛
- サントリー
- 助成
- 芸術文化振興基金助成事業
- 企画・製作
- ラッパ屋
魚屋の八つぁんが討ち入りをしてしまうという、馬鹿馬鹿しい一席。なにしろ忠臣蔵である。大江戸八百八町をそこに現出させねばならない。シアタートップスという小さな劇場でやること自体、無理がある。
「そういうことなら、壁をぶち破ろう」
と美術のキヤマさんが言った。
「そういうことなら、私がうなりましょう」
と浪曲の国本さんが言った。
「そういうことなら、アクションつけてやろう」
と元・プロレスラーの田尻さんが言った。
ギャルの人から、ジジババの人までをも巻き込む、小劇場らしい無茶なパワーを炸裂させたい。そういうことで、6月のシアタートップスは、そうとうなことになると思う。
天蕎麦人語
▼東京神田は某所、軒先の植え込みも涼やかな天ぷら蕎麦がうまい蕎麦屋。店主の言うことがふるっている。「蕎麦の心は側の心。側に座る人と心ゆくまで語り合うべし」かくしてこの店では相席になった名も知らぬ人と行方の定まらぬ談義に興じることになる。▼先日、小柄な中年サラリーマンと席をともにした。挨拶代わりに「物騒な世の中ですね。中学生がナイフで先生刺しちゃったり・・・」と切り出すとこう言った。「あんなの古いよ。とっくの昔に浅野タクミノカミがやっている」どうやら松の廊下の一件を言っているらしい。「しかし現代の中学生の浅野タクミノカミでは・・」「おんなじ、おんなじ、コンチクショーと思って刃物振りかざすわけだろ、根っこは一緒だよあんた、まあ一杯どう」このサラリーマン、熱狂的な忠臣蔵マニアであった。世情のすべてを忠臣蔵の逸話をもって語り尽くそうという、恐るべきライフスタイルの持ち主である。「援助交際なんてのも話題になってるけどさ、大石内蔵助だって京都のお茶屋で芸者とドンチャン騒ぎやったろ。昔から男にはあるんだよ。そういうところが」▼この人のように現代社会が単純に考えられたらどんなに幸せなことか。「よ、お連れがいるのかい。先、二階に上がってるぜ」サラリーマンに声をかけて、やはりよく似た風情のサラリーマンたちが階段をトントン上がっていく。「会合ですか」と尋ねると「討ち入りの相談だよ。いやあ、会社が倒産しちゃってさ、コンチクショーこのままじゃ気持ちが納まらねえって同期の連中が集まってな・・じゃ」▼階段を駆け上がるサラリーマンの背中は堀部安兵衛のように男らしい。しかし、いったいどこに討ち入りするのだろう、と蕎麦をすすりながら思った。